【和訳と歌詞解説 詳細】【This is me】Keala Settle
This is me / Keala Settle
映画「The Greatest Showman」より 公式ミュージックビデオ
歌詞と和訳の解説 This is me / Keala Settle
1番
I’m not a stranger to the dark
暗闇には慣れてる
<strangerの例文>
- He is a stranger to me. 私は彼のことは知りません
- I’m a stranger here. 私はここの事はよく知りません
「見知らぬ人」や、「慣れてない人」と言う意味です。(ちなみに、strange は、奇妙な、変なと言う意味です)
直訳は、「私は暗闇に慣れていない人ではない」となります。なので、「暗闇には慣れてる」としました。
Hide away, they say
‘身を隠せ’と人は言う
<hide awayの例文>
- I hid the toys away from the children. 私は子供たちの目につかないようにおもちゃを隠した。
‘Cause we don’t want your broken parts
’誰もお前の醜い部分など見たくないから’と
broken parts「壊れた部分」は、「醜い部分」と意訳しました。これはこの映画が主に’見た目’による差別を扱っていたからです。
I’ve learned to be ashamed of all my scars
私は自分の傷を恥ずかしく思うようになった
<ashamedの例文>
- I’m ashamed of my behavior. 私は自分の行いを恥じている
- He feels ashamed of his brother. 彼は彼の兄弟のことを恥じている
- She is ashamed that she could not solve the problem. 彼女は、その問題を解決できなかったことを恥じている
- She was ashamed to be poor. 彼女は貧乏であることを恥じた
熟語として、be ashamed of 〜「〜を恥ずかしく思う」がよく使われます。
この文章で、I have learned と現在完了形になっているのはどうしてでしょうか。傷痕(scar)を恥ずかしく思わざるを得ないようなことが過去から現在まで続いてきた、たくさんあった、ということを表しているのでしょう。
Run away, they say
’逃げろ’と人は言う
No one will love you as you are
’誰もありのままのお前など愛さない’と
asは、その前後のものが同等であることが基本なので、ここでは、youとyou areが同等で、あなた(you)と、あなたがあなたであること(you are)、どちらも同等に愛さない、というイメージです。
サビ前1
But I won’t let them break me down to dust
でも、それでわたしが砕け散ってゴミのようになるなんて、そんなことはさせない
won’t=will not ここは意思を表すwillの用法ですね。break down 〜「〜を叩き壊す、破壊する」
let themのthemは何を表しているか。前に戻ってみます。Hide away, they sayや、Run away, they sayのthey、すなわち、逃げろとか隠れろとか嫌なことを言ってくる人達、ですね。
<letの例文>
- She won’t let anyone enter her room. 彼女は誰も部屋に入れようとしない
- Let me go! 私に行かせて!(旅行などへの志願者を誰かが募っている時などに);離してよ!(腕などを掴まれて自由を奪われたときなどに)
ちなみに、They cannot break me down to dust.「彼らは私を打ち砕いてゴミにすることはできない」と表現した場合とは、何が違うでしょう。I won’t let themというと、「自分が、彼らにさせないと決めている」という意思が強く感じられる表現になります。彼らに私を打ち砕く能力がないのではなく、彼らがどうであろうと関係なく、自分が、彼らに打ち砕かれない存在だと決めている、ということです。
I know that there’s a place for us
私は知ってる、この世界には私たちのための場所がちゃんとある
For we are glorious
だって私たちは素晴らしい
ここでのforは理由を表すもので、becauseと置き換えられます。forの方が、より文学的な表現であるようです。
<理由を表すforの例文>
- You can’t see the wood (forest) for the trees. 木を見て森を見ず(You can’t see the wood because of the trees.と置き換えると意味が理解しやすいです)
サビ1
When the sharpest words wanna cut me down
どんなに鋭い言葉が私を切り裂こうとしても
wanna=want to
I’m gonna send a flood, gonna drown ‘em out
私は洪水を起こして、みんなかき消してやる
gonna=going to , floodは「洪水」です。drown out 〜は、「(洪水が)人々を追いやる」、「(大きな音が小さな音を)かき消す」という意味があるので、両方の意味を意識した使い方になっています。drown them out のthemは前の文章のsharpest wordsを指していると思われるので、言葉をかき消す、というイメージで訳してあります。
I am brave, I am bruised
私は勇敢で、でも傷ついている
I am who I’m meant to be, this is me
私は私でしかない、これが私
<mean toの例文>
- This movie is not meant to be watched by children. (この映画は子供が見るように予定されていない)この映画は子供向きではない。
- I didn’t mean to hurt you. あなたを傷つけるつもりではなかった。
なので、直訳は、「私は、そうあるように予定されている」となりますでしょうか。
this is me 「これが私」強い言葉です。はっきりと主張できる姿に勇気をもらえます。同じように勇気をもらえる楽曲、Lady Gagaの「Born this way」も、自分は自分でそのように生まれた、何も恥じる事はない、という内容です。
Look out ‘cause here I come
見て、歩き出すこの私を
look outはしばしば命令形で「注意して」、「用心して」という意味で使われます。here I comeは、直訳すると「ここに私がくる」ですが、相手の前(ここ)に私がくるから心して見て、と捉えました。私は勇気を持って一歩踏み出すから、あなたも勇気を持って私を見なさい、という意味が込められているのではないでしょうか。
And I’m marching on to the beat I drum
私は自分で決めたリズムで行進していく
march on「行進する」 beat 「(太鼓などを)打つ音」 他の誰にも合わせず、自分の信じるビートに合わせて歩いていく、という意味です。
I’m not scared to be seen
見られても怖くない
I make no apologies, this is me
もう謝らない、これが私
2番
Another round of bullets hits my skin
弾丸がまた飛んできて私をかすめる
roundは、「丸いもの」という意味から、「一試合」(ボクシングなどで’ラウンド’として使われてます)、さらには「(弾薬の)1発分」という意味まであります。another roundとなっているので、これまでにも弾丸が飛んできていて、また1発飛んできた、という意味が感じ取れます。飛んでくる弾丸が表すものは、心ない言葉、でしょう。
skinの和訳は、単純に皮膚、肌としても良いのですが、ここではskinは自分の表面を覆って中身を守ってくれているイメージで、確かに皮膚は傷つくけれども、私の中心までは届かない、という意味を込めて、「私をかすめる」としました。
Well, fire away ‘cause today, I won’t let the shame sink in
どうぞ、どんどん撃てばいい、今日の私は恥なんて感じない
Wellは、話を始める時によく使われて、日本語で言えば「さて」、「えー」、などにあたるでしょうか。ここでは、飛んできた心ない言葉に動じない様子が感じられます。
fire away「撃ち尽くす」。ここでは、「気の済むまで心ない言葉を言い尽くす」、という意味合いになりますでしょうか。
ここにもwon’t=will notで意志を表すwillが出てきました
<letの例文> let A(人、物)+B(動詞) AがBするのを妨げない、好きにさせる
- She won’t let anyone enter her room. 彼女は誰も部屋に入れようとしない
- Let me go! 私に行かせて!(旅行などへの志願者を誰かが募っている時などに);離してよ!(腕などを掴まれて自由を奪われたときなどに)
sink in「沈み込む」のほかに、「感情や意識に入り込む」という意味があります。
We are bursting through the barricades and
私たちはこのバリケードを突破して
burst through 「突破する」、barricade「バリケード、障害物」ここでは、心ない言葉を投げかけてくる人達、社会そのものを指していると思われます。
Reaching for the sun (we are warriors)
そして太陽を手に入れる(私たちは戦士だ)
reach for 〜「〜に手を伸ばす」sunは希望の象徴でしょうか。
Yeah, that’s what we’ve become (yeah, that’s what we’ve become)
そう、私たちは戦士になったんだ
ここのwe have becomeは現在完了系なので、イメージとしては過去のどこかで戦士になって、現在までその状態にある(完了、結果を表す)と理解できます。
<例文>
- I have finished my homework. 宿題は終わらせた。(過去のどこかの時点で終わらせていて、現在まで終わらせた状態が続いている)
サビ前2
I won’t let them break me down to dust
I know that there’s a place for us
For we are glorious
サビ2
When the sharpest words wanna cut me down
I’m gonna send a flood, gonna drown ‘em out
I am brave, I am bruised
I am who I’m meant to be, this is me
Look out ‘cause here I come
And I’m marching on to the beat I drum
I’m not scared to be seen
I make no apologies, this is me
And I know that I deserve your love
私はあなたから愛をもらうの
deserve 「値する、ふさわしい」
<例文>
- He deserves this prize. 彼はこの賞にふさわしい
直訳は、「(bulletではなくて)your loveに私はふさわしいと、私は知っている」
There’s nothing I’m not worthy of
私に相応しくないものなんてない
worthy of = deserve 「ふさわしい」
サビ3
When the sharpest words wanna cut me down
どんなに鋭い言葉が私を切り裂こうとしても
I’m gonna send a flood, gonna drown ‘em out
私は洪水を起こして、みんなかき消してやる
This is brave, This is bruised
これが勇敢という事、これが傷つくという事
前半の歌詞ではI am brave, I am bruisedでしたので、私=thisと捉えられますから、「(この私を見ればわかるでしょう)これが勇敢ということ、傷つくということ」という意味でしょう。
This is who I’m meant to be, this is me
これが私の姿、これが私
<mean toの例文>
- This movie is not meant to be watched by children. (この映画は子供が見るように予定されていない)この映画は子供向きではない。
- I didn’t mean to hurt you. あなたを傷つけるつもりではなかった。
ここでも、I am who がThis is whoに置き換わっていますから、this=私で良いと思います。自分のことを、「これ」と客観的にみている感じでしょうか。「これのように作られた自分は変えようがない」という風に私は解釈しました。
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