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【和訳と歌詞解説 詳細】【Wild hearts can’t be broken】 P!nk

洋楽 和訳

Wild hearts can’t be broken / P!nk

公式チャンネルより

和訳と歌詞解説 詳細 Wild hearts can’t be broken/P!nk

PartA-1

I’ll have to die for this I fear

私はこのために死を選ばなければいけないと思う

I’ll = I will will have to 〜「これから〜しなければならない(だろう)」;have to の未来表現

<will have to の例文>

  • He will have to study hard to pass the exam. 彼は試験に合格するためにこれからしっかり勉強しなければならない(だろう)

文末の I fear は、「恐れる」というよりは、「気がかりに思う」というイメージになります。

<I fear の例文>

  • I fear she eats too much. 彼女が食べ過ぎるのではないかと思う
  • You have a cold, I fear あなたはどうも風邪だと思うよ

There’s rage and terror and there’s sickness here

そこには怒りと恐れ、そして病みがある

rage「怒り」(北野武監督の映画「アウトレイジ」は英単語 outrage「激怒、暴力」の意味ですね。rageがoutして、怒りを超えるイメージで。。)

terror「恐怖」(テロ行為、テロリズムの元)

I fight because I have to

私は立ち向かう、なぜならそうすべきだから

have to「〜ねばならない」mustとの違いはなんでしょうか。この文章が、I fight because I must だった場合は、自分自身が望んで自らの意思で、立ち向かおうとしている感じです。have to だと、周囲の状況から仕方なく、立ち向かわなければいけなくなってしまっている、という印象になります。(参政権という当然の権利が女性にはない、という状況により、立ち向かわざるを得ない。というイメージでしょうか→この楽曲と女性参政権運動の関係についてはこちらで説明してます;記事内前半の【概要】)

<例文 mustとhave toの微妙な違い>

  • I must go home. 私は家に帰らなくてはいけない。(宿題をやろうと思っている、見たいテレビ番組がある、などの理由で)
  • I have to go home. 私は家に帰らざるをえない。(終電がなくなってしまう、門限がある、などの理由で)

I fight for us to know the truth

私は私達が真実を知るために闘うのだ

PartB-1

There’s not enough rope to tie me down

どんなロープでも私を縛り付けることはできない

直訳は「そこには私を縛りつけるのに充分なロープはない」すなわち、私の行動を制限することはできない、という意味でしょう。

There’s not enough tape to shut this mouth

どんなテープでも私の口を塞ぐことはできない

直訳は「そこには私の口を塞ぐのに充分なテープはない」すなわち、私を黙らせることはできない、という意味でしょう。

The stones you throw can make me bleed

投げ付けられた石で私は血を流す

この文章は、The stones [(which) you throw] can make me bleed.と補って考えると理解しやすいでしょうか。直訳は「あなたが投げる石は私に血を流させる事ができる」

But I won’t stop until we’re free

でも、自由を私達が手に入れるまで、私は立ち止まらない

I won’t = I will not このwillは意志を表す用法です(詳しくはこちら)。

Wild hearts can’t be broken

魂は壊せない

ここでタイトル回収。wild hearts は直訳すると「野生の心」でしょうか。(参政権という、当然の権利を求める女性の自然で自由な心を表していると思われます)

No, wild hearts can’t be broken

そう、魂は壊せない

ここで、Noの訳を「そう」としているのはわざとです。日本語の「はい」と「いいえ」は厳密には’Yes’と’No’に対応していません。この文章では、Noの後に続く文が否定形なのでNoで始まっていますが、意味としては、後に続く文章の内容を肯定しているので、日本語に訳す場合には、「そう」とした方が自然になります。

<例文 ’Yes’と’No’  「はい」と「いいえ」の対応>

  • You don’t like tomatoes, do you? あなたトマト嫌いですよね?  No, I don’t. はい、嫌いです。
  • You don’t like bananas, do you? あなたバナナ嫌いですよね?  Yes, I do. いいえ、好きです。

PartA-2

This is my rally cry

私は声を出して訴える

rally cry は、一般的には、rallying cry で、「(チーム、クラブなどの)掛け声、スローガン(理念を端的に表す標語のようなもの)」という意味で使われます。したがって、This is my rally cryは「これが私のスローガン、叫び」と解釈できます。このthisはタイトルのwild hearts can’t be broken を指していると解釈しました(直前にも出てきているので)。

I know it’s hard, we have to try

それは簡単ではなく、私達は挑戦しなければいけない

ここのhave to も「〜せざるを得ない」と解釈できます。

This is a battle I must win

これは勝たなくてはいけない闘い

ここで、I mustという表現になりました。(以前の、have to fight / tryは、仕方なく、せざるを得ない感じでしたが)勝利する(参政権を得る)という結果に関しては、能動的に、自ら望んでいることなので、mustが使われていると解釈できます。

To want my share is not a sin

分け前を要求することは罪ではない

my share「私の分(分け前)」 sin「罪」(犯罪を表すcrimeとは区別されます)

*キリスト教文化における「罪」は、盗みや殺人に加えて嘘、嫉妬、傲慢なども含めた内面的なものを指していて、誰しもが持っているもの。そのような罪を抱えたままだと地獄に落ちて、永遠の死に至るそうです。この「罪」を悔い改めて、神の救いを受け入れると本当の意味で救われて、永遠の命を得ることができるそう。

したがって、分け前を要求する(参政権を求める)ことは、地獄に落ちるような「罪」ではなく、当然のことなのだ、と解釈できます。

Lady Gagaの「Born this way」にも、’sin’が出てきます。興味のある方は、記事の後半で「A different lover is not a sin」を参照してください

PartB-2

There’s not enough rope to tie me down

There’s not enough tape to shut this mouth

The stones you throw can make me bleed

But I won’t stop until we’re free

Wild hearts can’t be broken

No, wild hearts can’t be broken

PartB-1と同じ

PartC

You beat me, betray me

私を打ちのめし、裏切るとき

beat 「(棒などで)たたく」、betray「裏切る、だます」

You’re losing, we’re winning

あなたは敗北し、私達が勝利する

ここでは進行形になっているので、正確には「あなたは負けつつあり、私達は勝ちつつある」となるでしょうか。

My spirit above me

私の心は私を越えて

above「〜の上に」 ある基準点から離れて上にある、という意味なので、直訳すると「私を離れて私の上にある精神」となります。もはや私だけの問題ではなく、社会全体の問題なのだ、と解釈しました。

You cannot deny me

あなたは私を否定できない

My freedom is burning

私の自由は燃え上がって輝き

This broken world keeps turning

この狂った世界は回り続ける

I’ll never surrender

私は決して屈しない

このwillは意志を表すものです。

There’s nothing, but a victory

勝利以外はありえない

nothing but 〜「ただ〜のみ、〜以外にない」

<例文 nothing but>

  • He is doing nothing but complain. 彼は文句ばかり言っている
  • It is nothing but a joke. ただの冗談でしかない(=何の価値もない)
  • She got nothing but love. 彼女はただ愛だけを手に入れた

PartB-3

There’s not enough rope to tie me down

There’s not enough tape to shut this mouth

The stones you throw can make me bleed

But I won’t stop until we’re free

Wild hearts can’t be broken

No, wild hearts can’t be broken

PartB-1と同じ

This wild heart can’t be broken

私の魂は壊せない

This wild heart「この野生の心」 すぐここにある心、すなわち「私の心、魂」、と解釈しました。

<ここまで読んで頂きありがとうございます。他にも和訳している楽曲あります↓↓>

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