【和訳と歌詞解説】【You’ve got a friend】Carole King
You’ve got a friend / Carole King
Youtube 公式チャンネルより
歌詞と和訳 You’ve got a friend / Carole King
ここでの解説は、中学英語程度の知識があることを前提としていますので、中学英語が怪しい方には理解不能な部分があるかもしれません。
→中学英語がかなり怪しい方、基本からやりなおしたい方はこちらをまずおすすめします
1番
When you’re down and troubled
And you need some love and care
And nothing, nothing is going right
君が落ち込んで、困っている時
少し愛とか優しさが欲しい時
全てがうまくいかない時
Close your eyes and think of me
And soon I will be there
To brighten up even your darkest night
そんな時は、目を閉じて私のことを思い出して
すぐに私は駆けつけて
どんなに暗い夜も明るくしてあげる
サビ1
You just call out my name
And you know wherever I am
I’ll come running, to see you again
君はただ私の名前を呼べばいい
するとほら、私はどこにいても
君にまた会うために、急いでかけつける
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I’ll be there
You’ve got a friend
冬も春も夏も秋でも
ただ私を呼べばいい
そしたら私はそこにいる
君にはそんな友達がいるんだ

2番
If the sky above you
Grows dark and full of clouds
And that old north wind begins to blow
もしも空が暗くなり雲が立ち込めてきて、
あの北風が吹き始めたら
Keep your head together
And call my name out loud
Soon you’ll hear me knocking at your door
気持ちをしっかり持って
そして私の名前を叫んで
すぐに私はあなたの部屋のドアをノックするよ
サビ2
You just call out my name
And you know wherever I am
I’ll come running, running, yeah, yeah, to see you again
君はただ私の名前を呼べばいい
するとほら、私はどこにいても
君にまた会うために、急いでかけつける
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I’ll be there, yes, I will
冬も春も夏も秋でも
ただ私を呼べばいい
そしたら必ず、私はそこにいる
サビ前
Now, ain’t it good to know that you’ve got a friend
When people can be so cold?
They’ll hurt you, yes, and desert you
And take your soul if you let them, oh, but don’t you let them
そんな友達がいるって分かれば少しは気が晴れるでしょう?
他人に冷たくされた時は
それに、他人は君を傷つけたり、見捨てたりする
気を抜けば、一番大事な気持ちまで持っていってしまうから気をつけて
サビ3
You just call out my name
And you know wherever I am
I’ll come running, running, yeah, yeah, to see you again
Winter, spring, summer or fall
All you have to do is call
And I’ll be there, yes, I will
You’ve got a friend
You’ve got a friend
Ain’t it good to know you’ve got a fiend?
Ain’t it good to know, ain’t it good to know, ain’t it good to know,
You’ve got a friend?
和訳と歌詞解説 You’ve got a friend / Carole King
1番
When you’re down and troubled
君が落ち込んで、困っている時
down は「(意気が)沈んで」や「倒れ込んで」という意味があります。troubleは「悩ます」「困らせる」などの意味で、ここでは受け身形になっているので、何かに困らされている、すなわち困っている、となります
<trouble の例文>
- What’s troubling you? 何に困っているの?
- She is always troubling me. 彼女はいつも私を困らせる。
And you need some love and care
少し愛とか優しさが欲しい時
some「いくらかの、少しの」 イメージとしては、littleとmanyの中間で、多くも少なくもない、です。ここでは、そんなにたくさんじゃなくてもいいけれど、少なすぎるのもダメで、「ちょっと優しくしてもらいたい」という感じでしょうか。
And nothing, nothing is going right
全てがうまくいかない時
right「正しい」 「右」ではありません。もしも右に、と言うならばgoing to the rightとなるはずです。
<go + 補語の例文 「〜になる」> go mad / go crazy / go wrong など
- She will go mad at the news. 彼女はその知らせに気が狂うに違いない。
- Something is going wrong with this machine. この機会はどこか壊れている。
Close your eyes and think of me
そんな時は、目を閉じて私のことを思い出して
think of 〜「〜を考える、想像する、思いつく」
<think of の例文>
- I cannot think of any good country to travel. 旅行するのに良い国が思い浮かばない。
- Just think of the fun! その面白さを想像してみて!
- What do you think of them? それらの感想は?
And soon I will be there
すぐに私は駆けつけて
ここのwillは意志を表すwillです。
To brighten up even your darkest night
どんなに暗い夜も明るくしてあげる
brighten 「輝かせる」 bright「明るい」+en「〜させる」で明るくさせる、輝かせる。この「形容詞+en」の組み合わせはwhiten「白くする」、sharpen「尖らせる」など、いろいろあります。
↓一昔前のFRISKのCM 「FRISK SHARPENS YOU UP!」
サビ1
You just call out my name
君はただ私の名前を呼べばいい
call out 「大声で呼ぶ」この文章を直訳すると、「あなたはただ私の名前を大声で呼ぶ」ですが、次の文章を読んでいくと、呼んでくれたらどこからでも駆けつけます、と言いたいことがわかるので、「呼べばいい」としました。
call out my nameといえば。。ザ・ウィークエンドの楽曲が素敵です。(2018年リリースのミニアルバム「My Dear Melancoly」に収録)
↓蛇足ですが、ザ・ウィークエンド、2016年リリースのアルバム「STARBOY」もおすすめ。
Starboy ft. Daft Punk
And you know wherever I am
するとほら、私はどこにいても
you knowは、よく会話でも文章の合間や途中にあまり大きな意味もなく使われたりします。
<you knowの例文>
- He is kind of, you know, crazy. 彼は、ほら、少しおかしいんだ。(間を持たせるイメージ)
- She is mad about that, you know. 彼女それにすごく怒ってるよ(わかってるよね)。(念を押すイメージ)
I’ll come running, to see you again
君にまた会うために、急いでかけつける
I’ll come= I will come ここにも意志を表すwillが出てきました。
Winter, spring, summer or fall
冬も春も夏も秋でも
All you have to do is call
ただ私を呼べばいい
All you have to do 〜 直訳は、「あなたがすべき事の全て」ですが、「ただ〜するだけでよい」と訳すと分かりやすくなります。
<All you have to do の例文>
- All you have to do is (to) say YES. ただイエスと言えばいいんだよ。
- All you have to do is (to) wait. ただ待てばいいんだよ。
↓2014年リリース テイラー・スウィフトの「All you had to do was stay」
(別れた彼がよりを戻したいと言ってきたけれど、あの時、ただ一緒にいてくれればよかったのに、もう遅いよ。という内容の楽曲です)
And I’ll be there
そしたら私はそこにいる
これも意志を表すwillです。
↓I’ll be there といえば。。1970年発表のジャクソン5の楽曲。幼いマイケル・ジャクソンの姿は必見です。もちろん声も必聴。
↓1994年リリース。マライア・キャリーのカバーバージョンもヒットしました。
You’ve got a friend
君にはそんな友達がいるんだ
ここでは現在完了形になっていて、結果、完了を表す用法で理解すると良いです。過去のどこかの時点でgot a friend 友達を手に入れて、その状態が続いている、ずっと友達でいる(言外にこの先もずっと)という意味が感じ取れます。これがもしもYou got a friend だと、過去のある時点で友達を手に入れた、という事実だけで、その後のことが不確定です。(すぐに喧嘩して友達ではなくなるかもしれません)なので、どこからでも呼べば駆けつけるような友達をあなたは手に入れた(この先もそうでしょう)から、安心して、と言いたいのだと私は解釈しました。
2番
If the sky above you
Grows dark and full of clouds
もしも空が暗くなり雲が立ち込めてきて、
この文章、整理すると、If the sky grows dark. と If the sky grows full of clouds. の二つが合わさったものと考えられます。
growは、「成長する」「増大する」という意味ですが、他に「次第に〜になる」という意味合いでも使われます。
<grow 「次第に〜になる」の例文>
- She is growing old. 彼女は徐々に年老いてきた
- I am growing fat. だんだん太ってきている
直訳すると、「もしも君の上にある空が、暗くなってきて、雲に覆われてきたら」となるでしょうか。日本語でも「雲行きが怪しい」という表現がありますが、空が雲に覆われて暗くなる事は、不吉な事、よくない事を表していると思われます。
And that old north wind begins to blow
あの北風が吹き始めたら
ここのnorth wind「北風」も、冷たい風、よくない事を表しているのでしょう。
Keep your head together
気持ちをしっかり持って
<keep your headの例文>
- Keep your head. 慌てるな
- Keep your head down. 頭をあげるな
- Keep your head high. 堂々としていなさい
- Keep your head cool. 冷静でいなさい
ここでは、together 「一緒に、合わせて、結合して」が後ろにきているので、あなたの頭を合わさった状態にして、すなわちバラバラになってわけがわからない状態にならないように、取り乱さないように、という意味でしょう。
And call my name out loud
そして私の名前を叫んで
callは「呼ぶ」、call out になると、「大きな声で呼ぶ、叫ぶ」
Soon you’ll hear me knocking at your door
すぐに私はあなたの部屋のドアをノックするよ
ここのwill(you’ll = you will)は単純に未来を表す用法と思われます。
knock at 〜 〜を叩く、ノックする atは、onでも使われます。
<例> Knockin’ on heaven’s door(Bob Dylanの楽曲)( 邦題「天国への扉」(→Wikipediaへ))
この楽曲は、たくさんのアーティスト(Eric Clapton, Avril lavigne, Aerosmith, U2などなど)にカバーされています。(ちなみに私はEric Clapton バージョンが好きです。)
サビ2
ここは、サビ1の解説を参照
You just call out my name
君はただ私の名前を呼べばいい
And you know wherever I am
するとほら、私はどこにいても
I’ll come running, running, yeah, yeah, to see you again
君にまた会うために、急いでかけつける
Winter, spring, summer or fall
冬も春も夏も秋でも
All you have to do is call
ただ私を呼べばいい
And I’ll be there, yes, I will
そしたら必ず、私はそこにいる
サビ前
Now, ain’t it good to know that you’ve got a friend
そんな友達がいるって分かれば少しは気が晴れるでしょう?
ain’t = isn’t / am not / aren’t
you’ve got a friend の部分はサビ1の最後のほうを参照してください。直訳は、「友達を手に入れた、と知ることは良い事でしょう?」となるでしょうか。
When people can be so cold?
他人に冷たくされた時は
直訳は、「人々がそれほど冷たくあり得る時に」となるでしょうか。前の文章とまとめると、「人に冷たくされても、頼れる友人がいるとわかっていれば心強いでしょう?」という意味だと解釈しました。
They’ll hurt you, yes, and desert you
それに、他人は君を傷つけたり、見捨てたりする
ここのwill (They’ll = They will)は、意志を表すwillと考えます。
And take your soul if you let them, oh, but don’t you let them
気を抜けば、一番大事な気持ちまで持っていってしまうから気をつけて
ここのthemは、They’ll hurt you のthey、すなわちpeople can be so cold のpeopleだと考えられます。他人を許す(let)、すなわち、直訳は、「もしもあなたが彼ら(他人)を許すと、彼らはあなたの魂を持っていこうとする」となります。
<letの例文> let A(人、物)+B(動詞) AがBするのを妨げない、好きにさせる
- She won’t let anyone enter her room. 彼女は誰も部屋に入れようとしない
- Let me go! 私に行かせて!(旅行などへの志願者を誰かが募っている時などに);離してよ!(腕などを掴まれて自由を奪われたときなどに)
後半のdon’t you let themは、疑問文ではなく、否定の命令文に、強調のためにyouが挿入されていると捉えます。すなわち、Don’t let them → Don’t you let themとなります
<否定の命令文の強調 例文>
- Don’t you ever do that again! 2度とそんなことはするな!
この、Don’t you 〜 という否定の命令文の強調表現は、コロナ禍に映画の撮影(ミッション・インポッシブル7)を続けるアメリカの俳優トム・クルーズ氏が、ソーシャルディスタンスのルールを守らなかったスタッフに怒りをぶちまけて、「Don’t you ever f***ing do it again!!」と言っています(→音声はこちら 0:48付近です)
<ここまで読んで頂きありがとうございます。他にも和訳している楽曲あります↓↓>
→【洋楽の歌詞】文法の解説付きで英語学習もできる【おすすめ9曲】へ
<ご意見、ご指摘、リクエストなどはぜひCONTACTから☺️>
→Tapestry キャロル・キング アルバム 7曲目「君の友達」
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